片足吊り


片足吊りは体重を全部縄にかけなくていい反面、自分の力で立っていなければならない状態で股間の刺激を受け止めなければならない。
いわば人間とマゾの中間にあたる姿だと思う。
当然縄のテンションは人が全体重をかけても落ちたり、極端な負担がかからないようにしてある。
ふわっと力が抜けて、体重を縄が全部支える場面が突然来ても大丈夫なように。
しかしながら、『自分の体を自分の足で支える行為』すらやめた瞬間が、
きっとマゾになることを受け入れた瞬間。人間を一時的にやめてしまった瞬間になると思う。
自分の足で立っていれば姿勢を自分で調整できる。
縄に浮かされていたら、縄の機嫌次第で自分は振られたり回されたり。縄という無機物に従うしかないわけだ。
かくして、縄に全体重を預けるという行為は、
縄師への信頼や、吊り方のテンション、もさることながら、精神的にもハードルがある行為。